『食べる』編③(在宅療養に向けて)

病院に泊まってみる(2017/4)

更新日:

在宅療養に向けて看護師さんからある提案を受けました。
病院に泊まって夜間の姿勢変更やおむつ交換等の介護を体験してみてはどうか、と。
私が夜間の介護をできるかどうか試されているようでしたが、興味があったのでやってみることにしました。

病院のスケジュールは、
18:00~ 夕食
21:00~ 消灯・就寝
6:00~ 起床・モーニングケア
なので、夕方から翌朝まで病院に泊まり、夕食の介助、寝る準備、夜間の2時間おきの姿勢変更とおむつ確認、モーニングケア、朝食介助をすることにしました。病院では大部屋ではなく個室であったため、妻のベッドの隣に折り畳み式のソファーベッドを置いて、私はそこで寝ることになりました。

さて、夕食を終えて就寝時間までしばらく自由時間です。
1年前に妻が入院して以来、妻と二人でのんびりする時間はほとんどなかったので、久しぶりに夫婦水入らずな感じで、テレビを見たり、妻は失語症で話ができないので子供の様子や悩み事を私が一方的に話したり。
そのうちに就寝の時間がやってきたので、消灯して眠りにつきました。
2時間間隔で起きるなんて不可能なので、ブルブル震える目覚ましをセットして寝ました。

でも、なかなか眠れません。
病院で寝るのってなんだかドキドキするし、まだ21時だし。
そしてスマホを見ながらゴロゴロしていましたが、ふと隣の様子を見ると、妻もやはり眠れないようで目がパッチリ開いていました。
毎日こんな感じで眠れないんだね、きっと。

そうこうしているうちに2時間経過して、 看護師さんが巡回にやってきました。
私は最初は何をしてよいかわからなかったので、 看護師さんのすることを見学していました。すると、おむつのチェックと姿勢の変更をしていました。自力で寝返りや姿勢の調整ができない患者が病院のベッドで寝ている時は、ずっと上を向いているわけではなく、褥瘡防止のため左右どちらかに少し傾くように、クッション等を使って姿勢を作ります。
夜間の巡回時には、右を向いていたら左へ、左を向いていたら右へ、クッションを移動して体を動かしていました。
夜中にこれを頻繁にやられると起きちゃうよね。
この後は私がやりますよ!と伝えて、また目覚ましを2時間後に設定して、さすがに眠くなる時間だったので眠りました。

夜中に何度か起きて姿勢を変えて、一度おむつに尿が出ていたのでおむつ交換して、また眠りました。
時々、 看護師さんがそーっとドアを開けて入ってきて、状況チェックしている雰囲気を感じながら朝を迎えました。

朝起きてびっくりしたことがありました。
私が起きてトイレへ行きたくてトイレのドアを開けたところ、ものすごいアンモニア臭が・・・。そうです。夜中に交換したおむつをビニール袋に入れてトイレに置いてあったのですが、時間がたつと悪臭を放つのです。
病院では当たり前のことかもしれませんが、初体験の私にはびっくりでした。
こんなに臭くなるものかと。

そして、妻を起こして朝ご飯の介助をして、お泊り体験の初日が終わりました。
初めてのことばかりで面白かったのですが、在宅介護にするとこれが毎日続くのかと思うと、正直自分の睡眠が十分にとれないので厳しいな、という感想です。
何とか姿勢変更を自動でできないものか。

このお泊り体験を2日経験したあと、夜中に巡回をしていた看護師さんと出会って色々話をしました。若い夫婦の寝室にそーっと忍び込むようで何だかドキドキしちゃったそうです。笑

在宅介護に向けた課題は2点です。
①自動で姿勢変更をしてくれるベッドはないか
②使用済おむつを保管する際に臭いを出さないようにできるか

それぞれ、
①自動で姿勢調整してくれ、最大6時間は何もしなくて大丈夫なエアマットレスを使う
②ペットの糞の臭い等も封じ込めてしまう魔法の袋を使う
という方法で解消させることにしました。

とても有意義な病院お泊り体験でした。

(本文と直接関係ないですが) 土曜日に病院へ子供を連れていき、そのまま疲れて眠ってしまった私と、その隣でお昼寝する妻。
子供たちに邪魔されず平和な時間です。

  

次のページへ
食事介助の負担を軽くしたい(2017/4)
目次へ戻る
目次
前のページへ
在宅療養に向けて(2017/4)

 

Copyright© 864053.com , 2024 All Rights Reserved