『食べる』編③(在宅療養に向けて)

ママおかえり(2017/6)

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2017年6月、在宅療養の開始に向けた準備を進めていました。
準備のひとつとして、自宅で問題なく車いす生活が可能かを確認するため、病院のリハビリ担当スタッフと一緒に一時帰宅することになりました。

2017年6月16日、その日がやってきました。
朝食を食べたあと、外出用の服に着替えて介護タクシーに乗りました。これまで病院間を移動する際に介護タクシーを利用していて、その時はストレッチャーに横になって移動していましたが、この日は車いすのままタクシーに乗り、15分程度で自宅に到着しました。
妻が履いていたズボンがサラサラしている素材だったため、車の振動で少しずつお尻が前にずれて車いすからずり落ちそうになり、私が必死で体を押さえる、というハプニングもありました。

自宅マンションの入り口に妻と降り立った時点で、私の心には何かぐっとくるものがありました・・・。
ここからは少々暑苦しいお話になりますがご勘弁ください。

1年3ヶ月前、突如脳出血を発症し、その前々日には保育園のお友達家族とランチ会を主催するなど元気にしていた妻が、突然病院で寝たきりになってしまいました。
意識もなかなか戻らず、意識が戻っても体も動かずで、この後一体どうなるんだろうと途方に暮れる毎日。
それでも、無邪気な子供たちの笑顔に元気をもらいながら、毎日病院に通い、リハビリに付き添い、口から食べることは難しいと言われながらも食べる訓練してもらえる病院を探して転院し、何とか食べられるようになり、そしてこの日を迎えました。

エレベータに乗って、玄関まで移動して、移動している間に「やっと帰ってこられたね」と妻に話しかけると、妻は『うん!』と力強くうなずいたり。

そして1年3ヶ月ぶりに家に帰ることができました。感無量です。

自宅の廊下に、娘がママに描いたメッセージを貼っておきました。
妻は車いすでそのメッセージの横を通ったときに、メッセージをちらっと見ました。
きっと目に留まったのだろうと思います。

娘が作った「ママおかえり」のメッセージを眺める様子

 

自宅は比較的新しいマンションだったこともあり、車椅子で越えられない段差等はなく、エレベータも貨物用の大きなエレベーターがあるので、リクライニング車椅子で背中と足を倒した状態でも問題なく乗れ、自宅廊下も車いすで移動できる幅が十分にあり、在宅介護用の改修は不要でした。

自宅環境も問題ないことが確認できたので、在宅介護に向けた準備としては、ヘルパーさん等の介護サービスを決めるのみとなりました。

 

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