『ダブルケア』と言うと、一般的には子育てと介護を同時に担うことです。
我が家もそうですが、1つ違う点は子育てを担うはずの妻が介護される側であるということ。『夫ひとりでダブルケア』なのです。
妻を在宅で介護すると決めた時は、特別食を作ったり、付きっきりで食事介助が必要だったので、私ひとりでは到底対応できる状態ではありませんでした。
でも、妻の食べる力を回復させることが以後の介護負荷を下げるために重要だと考え、私の母と妻の母に東京へ来てもらい、毎日の生活(介護と育児と家事)のサポートをしてもらいました。
親のサポートがあれば、仕事、介護、育児、家事は何とかなります。しかし、親も歳を取るわけで、いつまでも頼り続けるわけにはいかず、いずれは自力で生活できるようにしなければなりません。
「妻の回復」と「子供達の成長」と「親の健康」、あと「私自身の健康」の状態を鑑みて、その時点での最適解を探す必要があります。
希望としてはもとの家族4人の生活に戻りたい。でも現実的には難しい。日々、二つの気持ちのせめぎあいです。
現在(2020年3月)の1日の生活は以下の通りです。
義母:実家は山口県だが、自宅近くに部屋を借りて居住中。
日中の生活のサポートを依頼中。
母:実家は三重県。現在は実家に戻っている。
【朝】
・7時前に義母に来てもらい、朝食や子供が出かける準備を手伝ってもらう。
・8時に、私と息子(4歳)は保育園へ、娘(7歳)は小学校へ出かける。
【日中】
・自宅に訪問看護/訪問診療/訪問入浴/リハビリ/ヘルパーさん等が来るので、義母が自宅にいてそれらの対応を行う。
※妻は四肢の麻痺でベッド上で動けないため、来客時に玄関のカギを開けることができない。また失語症で会話ができないので、妻の状態を把握してコミュニケーションを取る人が必要。
【夕方】
・私が退社後に息子を保育園へ迎えに行く。
・娘は学校から自分で帰る。
・18時頃から夕食で、夕食後の片付けまで義母に手伝ってもらう。
・娘の宿題を見る、子供たちとお風呂に入って寝かしつけるのは私の仕事。
・子供が寝静まったあとは、洗濯や翌日の準備、家の事務作業、自分の時間など。
もとの家族4人の生活に戻りたいと思ったときに、日中に自宅に誰かがいる必要があるところが問題になります。
親族であれば費用もかからず、時間も融通が効くので非常に助かります。しかし外部に頼むとなると、費用の負担が大きいので、週5日のうち1~2日は在宅ワークにして私が自宅にいて費用を下げるとか、時間の融通が効かなくなるので、私の仕事は9時~17時厳守になってしまう、とか。仕事に制約が発生します。
それに加えて、土日はずっと妻と子供の面倒を見る必要があるとか、子供が病気になったとき対応する人手とか、私が体調を崩したら替わりがいないとか。
現実的にはもとの家族4人の生活はなかなか難しいです。
子供が大きくなれば解決する部分もありますが、それには年月がかかります。
なにか良い方法はないものか、と悩みは尽きません。
- 次のページへ
- コロナウィルスの対応(2020/3)
- 目次へ戻る
- 目次
- 前のページへ
- 次の目標を設定(2018/5)