『食べる』編②(口から食べる訓練)

3食経口摂取を継続するために(2016/12)

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2016年 12月8日に転院してから2日間、1日3食口から食べてみた結果、栄養は鼻からの経管栄養ではなく口から食べる方針になりました。とはいえ、病院の看護師さんが1日3食つきっきりで食事介助をし続けることは難しいので、家族でも食事介助ができるように、介助のスキルを伝授していただくことになりました。

妻の実家のある山口県から入院中の世話をするために上京し、病院の近くに部屋を借りて住んでいた義母と、育児休業中で子供たちを保育園に預けている間は病院に通うことができた私で、食事介助の練習が始まりました。

まずは姿勢を作ること。
・ベッドは30度で。口の中に入れた食べ物が重力で喉の奥に自然に流れ落ちる角度にする。
・右半身に麻痺があるので体が右側に傾くと不安定になり不要な力が入ってしまう。そうならないように体の右側をクッションで支える。右脇の下にタオルを挟む。
・食事を飲み込むためには顎を引いた状態にする必要があるので、枕の下にコの字型クッションを入れて顎が引けて首が安定する状態にする。
・左ひじを支点に左手で食べ物と口をスプーンが行き来できるように、左肘の高さ、位置を安定させる。

病院のスタッフさんや家族が誰でもこの姿勢が作れるように、看護師さんは説明書を用意してくれました。

写真①:頭の姿勢、左肘の位置に関する注意事項
写真②:体の傾き、喉の気管切開の穴に関する注意事項

次に食べさせるときの注意点
・食べることに集中するため、ベッドサイドのカーテンを引いて本人に余分な情報が入らないようにする
・本人は左手でスプーンを持って食べるので、左側から介助する。
・本人が自分で左手でスプーンを持って食べるところに、介助者が左側から左手を添えて動作の支援をする。
・本人への声かけは、やるべきことを短い言葉で指示する(口を開けて、口を閉じて、飲み込んで、等)
・1口飲み込んだら、間隔を開けずに次のスプーンを入れられるように準備する。
・スプーンは、口の左奥へ運ぶ(右側は麻痺がありそうなので左側の方が食べ物を認識して飲み込みやすい)
・スプーンを口に入れた時は、スプーンの腹で舌を押して、上唇を滑らせるように引き抜く。
・口の中に空気が入らないようにスプーンを入れたら素早く引き抜く。
・口を閉じて飲み込む際に、麻痺があってきっちり閉まらない口の右側と、喉にある気管切開した穴から
 空気が漏れると飲み込みづらくなるのでしっかり塞ぐ。

実に細かいです。
しかも介助者は慣れない左手で介助することになるので、慣れるまでに時間がかかりました。

義母と私が食事介助をはじめた12/12~16の1週間は、看護師さんと一緒に介助をして、 40分~50分で8割から全量食べられるようになりました。
1食で約400kcal前後。成人女性が1日に最低限必要なエネルギーは1,600kcalなので、少し足りないねということで、翌週から徐々に食事量を増やしていきました。
チョコレートのアイスクリームがあると、介助しなくても自分でパクパク食べたり。
そんな毎日を過ごす間に、12/26の週(転院から3週間目)には、1日1,600kcal、水分はゼリーで1,400g程度を食べることができるようになりました。
主に食べていたものは、お粥や高エネルギー食品のゼリー、水分はお茶をゼリーで固めたもの等でした。

 

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