『食べる』編③(在宅療養に向けて)

在宅決定と調理指導(2017/5)

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2017年5月下旬に医師との面談がありました。
この病院に入院してから2ヶ月以上経過し、そろそろ次をどうするかを決定する必要があるためです。

在宅療養したい!という意思と、在宅療養するにあたり母親の理解・協力を得ることができたことを伝えていたので、面談ではその最終確認をする場となりました。

医師の見解は以下の通りでした。
家族の協力が得られるならば、大変ではあるが在宅での介護は不可能ではない。
家族の協力が得られる今のうちに自宅で刺激の多い生活をして脳の回復を促し、
できるだけ早く介護にかかる負担を少なくするという方針は理に適っている。

ということで、在宅療養するという点について医師のOKが出ました。あとは具体的に準備を進めるだけとなりました。

その後、一番重要で大変な、ミキサー食を自宅で作る練習が始まりました。
調理担当の母が、病院で管理栄養士さんにミキサー食の作り方を伝授してもらいました。

まずはお粥ゼリーの作り方です。
お粥を炊く→熱いうちにゼリーの素を加えてミキサーにかける→冷蔵後で冷やす。お茶ゼリーについても同様に、煮出しで麦茶を作りゼリーの元を加えて冷蔵庫で冷やします。

次におかずの作り方です。
まずは主菜や副菜を普通に作ります。
その後、滑らかになるまでミキサーにかけます
水分が足りない場合はだし汁などの水分を加えて、スプーンでたらしてみるとぽたっぽたっとしずく型が残り、すぐなくなるくらいの粘り状態にします。
必要に応じてとろみ剤を使ってとろみをつけます。

ミキサー食は、例えば肉じゃがだと、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、お肉等、入っている材料をすべてミキサーでドロドロ状態にしてしまうので、どうしても見た目が悪くなるのですが、できるだけ食欲がわくようなものを試行錯誤して作り、病院に持ち込んで昼食に食べてみました。
その時の写真が以下です。

(食前)自宅で作ったミキサー食いろいろ
(食後)完食できました!

母が作ったミキサー食を義母の介助で妻に食べさせ、なんと完食できてしまいました。ナイスなチームプレーです。

こうして、食事に関しては、両家の母には負担をかけますが自宅で口から食べる練習が続けられる目処がつきました。

 

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