2017年8月、当時はとろみの無い液体は飲めなかったので、水分は主にお茶ゼリ―で取っていました。しかし、夏の暑い時期にお茶ゼリーをスプーンや吸い口で一口ずつ、飲み込みにも時間をかけて食べるのでは、十分な水分を取り切れず水分不足になりかけましたが、市販のパウチに入ったゼリー水(例:OS-1ゼリー)を食事の合間に飲むことで、水分不足は解消しました。
パウチに入ったゼリー水は、妻にとっては自力で飲みやすいようでした。
自分でパウチを握ればゼリー水は自然と口に運ばれますので、あとは飲み込むだけです。
本人が疲れてきたら、介助者がパウチを握れば強制的ではありますがゼリー水を口に運べ、本人は飲み込むだけになります。
本人も飲み込むことに専念できますし、介助者の負担も軽くなるし、良いことばかりでした。
ある日、私は考えました。水分だけじゃなくて栄養も取れるでは、と。
そしてパウチに入ったゼリー状の食品を探すと結構ありました。
例えば、カロリーメイトゼリー、朝バナナ、パワミナ、等。
普通のスーパーで売っているので、簡単に入手できてとても便利でした。
さらに私は考えました。
自宅で作ったミキサー食をパウチに入れたら、これも自力で食べられるのではないか。そうしたら、介助者がスプーンで一口ずつ食べさせる負担もぐっと軽くなるのではないか、と。
早速ネットでいいものが無いかを探したところ、赤ちゃんの離乳食を入れて食べられるパウチを発見しました。
これだ!と思って早速注文しました。
自宅に届くと、お茶ゼリー、お粥ゼリー、ミキサー食のおかず等、一通りパウチに入れて食べてみました。
以下がお茶ゼリーを飲んでいる様子です。
自力でお茶ゼリーを吸って飲み込むことができています。
お粥ゼリーやおかずも食べることができ、これで介助者の負担はますます軽くなりました。
こうしてパウチを使うことで、(私が介助をしている時だけかもしれませんが)介助者が強制的に食べ物を口に運んで妻が飲み込むという千本ノックのような練習をすることができ、ちょっと難易度の高い練習すると妻もそれに慣れてくるわけで、飲み込みのスピードが少しづつ早くなっていきました。
飲み込みが早くなると食事にかかる時間が短くなります。
以前はヘルパーさんのいる時間だけでは食事が完了せず、ヘルパーさんが帰ったあとに義母が介助を続けていましたが、2017年9月頃には、ヘルパーさんのいる時間で完食できるようになりました。
本当に少しづつではありますが、妻の食べる力は回復しています。
以下、余談です。
毎日寝る前には妻の血圧を測るのですが、ある夜、何かとお手伝いしたがる娘(4歳)がやってきて「ママの”けつはつ”はかる!」と言ってお手伝いをしてくれました。
腕に血圧計を付けて開始ボタンを押して、ブーンと血圧計が動いて測定が終わったときに「”けつはつ”、できたよ!87と60」と教えてくれたので、その言葉に妻は大笑い。
やっぱり、自宅で子供と一緒に過ごすのは良い刺激がたくさんあります。
それにしても血圧低すぎないか?
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