『食べる』編④(在宅での試行錯誤)

いつもの朝食に戻る(2018/2)

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流動食からの脱却を目指し、形あるものを食べる練習をする中で、これは良い!と思った食べ物があります。

パンです。

この時点では、(噛まなくても)舌で潰して食べられるものは、普通に食べられるようになっていましたし、柔らかいものであれば、モグモグ噛んで食べることができていました。
蒸しパンや食パンが問題なく食べられるようになった、と言うことは、お粥以外で主食ができたということで、これは食事を準備する側の負担を下げることにつながります。お粥は食事の都度炊くか冷凍したものを解凍する手間がかかりますが、パンならばスーパーで買ってきたものをそのまま食べられるわけですから。

以下の映像がパンを食べる様子です。 モグモグしながら食べているのがわかります。


よくよく考えると、脳出血を発症する前の妻の朝食は、いつもパンとバナナとヨーグルトと紅茶でした。この時点ですべて食べられるものばかりで、しかも自力で食べられるので介助する側の負担も下がります。
というわけで、朝食はお粥ではなくパンの割合が増えました。

パンが食べられるようになったことによって、もうひとつ変化がありました。

それまでは、出勤前の私が1時間かけて食事介助をするのは大変なので、妻の朝食介助は義母にお願いしていて、私と子供たちがそれぞれ会社と保育園に出かけた後、8:00~9:00の間で朝食でした。

これだと、9:00に朝食を食べ終わったあと妻は疲れてベッドでひと眠りするとすぐに昼食の時間になりますが、その間、ほとんど動かないのでお腹が空きません(妻に聞いたわけではないので、あくまでも予想ですが)。
また食事を用意する側も、朝食の後片付けを終わらせて一息ついたらすぐに昼食の準備をしなくてはならなくなります。食事の間隔をもう少し開けたほうが良いので、朝食を7:00~8:00の間で私が介助して食べるように変更しました。

こうして、私と妻が毎朝一緒に朝食を食べることができるようになりました。
食べるものもそうですが、朝食の時間を一緒に過ごすという意味でも、いつもの朝食に戻ることができました。

毎朝妻の食べる様子を観察することができるようになったので、次は何をできるようにするか?を考えながら毎日を過ごすようになりました。
次の目標は、お茶ゼリーじゃなくてとろみのない水分を取れるようになることかな、と。

 

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