2018年5月、在宅療養を開始して10ヶ月が経ちました。
食べる力は順調に回復していて、在宅療養開始時点はドロドロの流動食を食べていましたが、この時点では舌でつぶせる食べ物であれば、ほぼ食べられるようになりました。天気の良い日には車椅子で外出し、自宅近くの公園で昼食を食べることもできるようになりました。
”ほぼ食べられるようになった”と書いたところがまだ完全でないところで、少し固い食べ物だったり、本人の調子次第では、飲み込みがうまくできなくて口の中に食べ物が残り、口が開かなくなって食事がストップすることもあります。普段はスプーンを口に持っていくと口が開くのですが、それが貝のように全く開かなります。
そんな時は何かが詰まった証拠なので、食事を中断して詰まった物をかき出そうとします。歯ブラシを口に持っていくと、なぜか固く閉じた貝も開くもので、詰まった食べ物を取り出してうがいをして食事を再開する、その繰り返しでした。
5月の中旬頃から、食事の際に食べ物が詰まって食事が止まることが頻繁に起こるようになりました。
食べ物の難易度を少しづつ上げていることも原因ではありますが、これまで食べられていた物も飲み込めなくなっていたので、何か原因があるに違いないと思い、調査を開始しました。
ベッドで食事をしている時の姿勢を観察すると、以前よりも顎の位置が上がっているような気がしました。
人間は顎を引いた方が喉にぐっと力が入って飲み込みやすいので、顎が上がっているために飲み込みがしづらい状態なんじゃないかと。
義母に聞くと、訪問リハビリで寝ている時の姿勢を見てもらった際に「枕が少し高いようなので、中身のプラスチックを減らしてみても良いかもしれません」という話があったので、中身を少し減らしたとのこと。
原因はおそらくこれでした。
元々、枕の中身のプラスチックは使っているとつぶれていくのですが、それに加えて中身を減らしたので、一層枕が薄くなっていました。
食事の際には、頭の後ろに枕があって、その厚みによって顎が引ける姿勢を作っていたのですが、枕が薄くなったので顎が上がってしまう、そして飲み込みにくくなってしまう。それが原因でした。(きっと)
新しい枕を買ってきて枕の高さを元に戻し、それ以降は飲み込めなくなる頻度は元通りになりました。
健康な人にとっては些細な違いでしかありませんが、食事のときの姿勢(顎の位置)が少し変わってしまうだけで、こんなに飲み込みができなくなるということは、まだまだ、食べる力は少し回復した程度なんだと実感しました。
- 次のページへ
- 体重測定(2018/6)
- 目次へ戻る
- 目次
- 前のページへ
- お寿司と焼肉(2018/3)