2018年3月、在宅療養を開始して8ヶ月が経ちました。
毎日3食を口から食べることで、少しずつ嚥下障害は回復していて、食べるものはミキサー食から舌で潰せる食事にかわりつつある状況ですが、水分については相変わらずゼリー状の飲料を主として摂取する状況でした。
前回(いつもの朝食に戻る(2018/2))の記事に記載したとおり、 2018年2月から朝食の介助を私が担当するようになり、パンとバナナとヨーグルトは自力で食べられるので特に問題ないのですが、水分については、とろみのあるジュースやゼリー状のお茶を少しづつ飲んでいて時間がかかるので、もう少し効率よく水分補給できる手段はないものか?と思うようになりました。
そんなとき、ちょうど1ヶ月半前くらいから、リハビリの時間にとろみ無し飲料を飲む練習をしていて、麦茶をコップに入れて30ml程飲んだり、コップに入れた牛乳をストローで飲んだりできていたこともあり、それならば、朝食の時もとろみのない飲み物にしようと思い、取り入れたのが紙パックに入った飲み物です。
紙パックの良い点は、自力でストローで飲むことができる点と、本人が疲れてきたときも、介助者がパックを押しつぶすことで口の中に水分を送り、本人は飲み込むことに専念できます。
私が紙パックをぎゅーっと押して妻がゴックンする、の繰り返しで、野球の千本ノックみたいですが、繰り返し飲み込む練習ができ、水分もたくさん摂れるので一石二鳥です。
時々むせることはありますが、逆にむせるということは飲み物が気管に入りそうになった時に自力で出すことができていて、誤嚥(誤って気管から肺に入ってしまうこと)の心配がないわけです。
注)上記の訓練は、病院での嚥下機能の評価の結果、飲み込むときに声門が閉じるので誤嚥の心配がないとのお墨付きをもらっていたからこそできたことですので、絶対にマネしないでください。
そうして毎日紙パックでジュースや紅茶を飲んでいるうちに、飲み込む動作も徐々に早くなってきて、1回の食事で200ml~250mlの水分を取ることができるようになりました。
ゴックン千本ノックのおかげで、お茶ゼリーからも脱却できるようになりました。
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